剥離剤・洗浄剤の特徴と導入の流れ 

Q: 剥離剤"ハクリスト"の特徴は?

A: 塗膜や接着剤を殆ど溶解させることなく膨潤剥離させます。

 

塗膜や接着剤を膨潤させて剥離するタイプなので、被剥離物と塗膜、または塗膜と剥離液の分離が容易です。

剥離液への塗膜の溶け込みが少ないので液の寿命が長く、経済的です。

液の透明度がある程度保たれますので剥離工程中の被剥離物の塗膜剥離状況を容易に目視確認できます。

(紛体塗料など、一部溶解するものもあります。)

 

例)自動車アルミホイールの塗膜剥離

 

投入30分経過 

 

30分経過後引き上げた様子

 

剥離後の塗膜の様子

他の剥離事例はこちらでご紹介しています。

 

 

Q: 剥離剤"ハクリスト"の環境に対する影響は?

A: ハクリストシリーズは有害な塩素系溶剤や毒性の高い薬剤を含有していません。

 

ハクリストはすべての品番が毒劇物取締法、有機溶剤中毒予防規則等に該当しません。

発がん性が疑われるような塩素系溶剤を含まず、従来の塩素系剥離剤のような不快臭がないため、作業環境面の改善が見込めます。

また、PRTRや消防法(危険物)に該当しない品番も多く、指定数量や保管の規制にかからない為管理コストの低減にもつながります。

 

 

Q: 剥離剤"ハクリスト"・洗浄剤"ポリール"の使用方法は?

A: "ハクリスト"は原液のまま、"ポリール"は汚れに応じて原液または希釈してお使いください。

 

ハクリストはSUSなどの槽に原液のまま建浴し、可能な限り液を加温してから被剥離物を浸漬させてください。超音波、搖動、ブラッシングなどを組み合わせいただくと効果が上がるケースがあります。ただし、加温につきましては引火点が出る品番はそれを超えないようにご注意ください。浸漬し、樹脂膜を除去したのち水洗してください。

品番ごとの使用方法につきましてはカタログやSDSを必ずご確認ください。水洗水の処理については各自治体の条例、法規制に沿った処理を行ってください。

 

ポリールは汚れ度合いに応じて原液か希釈したうえで浸漬・スプレー・ふき取り・ブラッシングなどで汚れを取り除いたのち水洗してください。

品番ごとの使用方法につきましてはカタログやSDSを必ずご確認ください。水洗水の処理については各自治体の条例や法規制に沿った処理を行ってください。

 

各品番のカタログ、SDSをご用命の際はこちらまでお問合せください

 

 

Q: 剥離槽の材質は?

A: 剥離槽の材質は、ステンレス、鋼を使用してください。

ハクリストを建浴する剥離槽の素材は、ステンレスまたは鋼を使用してください。(ハクリストA1をご使用の場合はSUS316を使用してください。)

常温で使用する場合は、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン)樹脂製が使用可能です。

剥離槽は蒸気と臭気対策のためにふたを設置してください。

 

 

Q: 剥離剤"ハクリスト"の各種基材に対する影響は?

A: 被塗装基材への影響を最小限にとどめます。

 

   アルカリ性のハクリスト01を用いた剥離事例

 

金属、特に非鉄金属(アルミ、ニッケル・亜鉛メッキ等)を腐食、変色させずに塗膜や接着剤の剥離が可能です。

一部の樹脂基材に対しても塗膜のみの剥離が可能です。

※ 基材に対する影響に関しては必ずテストを行い、確認してからご使用ください。

 

判定基準(目安)

  :全くあるいは殆ど影響がない

  ○:若干の影響があるが条件により十分使用に耐える

  △:なるべく使用しないほうが良い

  ×:影響があるため、使用に適さない

 


 SUS:SUS316

 PS:ポリスチレン系樹脂(PS、ABS、AS等) POL:ポリオレフィン系樹脂(PE、PP等)PF:フェノールホルムアルデヒド樹脂

 EP:エポキシ樹脂 MF:メラミンホルムアルデヒド樹脂

 その他の剥離剤と樹脂への影響については担当営業までお問合せください。 お問い合わせはこちらからどうぞ。

 

 

Q: 剥離・洗浄工程の自動化は可能ですか?

A: 自動化のご提案もさせていただきます。

 

剥離液の寿命の長さを活かした剥離~洗浄の自動ライン構築のご提案も可能です。装置メーカー様と連携し小型~大型の自動化装置をご提案させていただきます。

 

下図は剥離・洗浄システムの一例です。

 

 ※洗浄水の河川への放流は水質汚濁防止法および各自治体の条例に基づいた対応が必要です。

   各剥離剤のBOD、COD、ノルマルヘキサン抽出物質などの数値については担当営業までお問合せください。 お問い合わせはこちらからどうぞ。


剥離工程の新規導入や改良、自動化をご検討の際はぜひご相談ください。


 

Q: 剥離剤"ハクリスト"・洗浄剤"ポリール"の導入までの流れは?

A: まずは剥離洗浄工程・要求度の確認をさせてください。

 

まずは問い合わせフォームまたはお電話で剥離洗浄に関してお困りの状況をご連絡ください。

ご提供いただきました情報に基づきまして、最適な剥離・洗浄液のご提案をさせていただきます。

被剥離・被洗浄物をお預かりしてクスノキ化学㈱様における剥離・洗浄の簡易テストも承りますのでお気軽にご相談ください。

 



Q: 剥離剤・洗浄剤のカスタマイズは可能ですか?

A: 多様化するお客様のニーズにお応えできるよう幅広い製品をご用意しておりますが、カスタマイズについてもご相談ください。

 

 剥離・洗浄の時間短縮を図りたい、剥離品質を向上させたい、塩素系溶剤の使用をやめたい、従業員の作業環境を改善したいなど、様々なご要望をいただいております。ご採用いただいた事例の中ではお客様の製品・仕様に合わせた液のカスタマイズの事例も多く、ご満足いただいております。

 

 製品一覧に掲載されていない商品もございます。掲載以外の商品やカスタマイズに関しましてもお気軽にお問い合わせください

 

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